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2005年05月24日

小倉收ゼミ

 国際経済化時代と呼ばれる今日、世界がかかえる国際経済の諸問題は益々複雑化するとともに重大化しつつある。当ゼミでは、まず、国際経済とは何かについて、その基本的知識を学ぶことに始まり、主に第2次世界大戦後の歴史を振り返りながら、分析・研究を重ね、討論や研究発表を通じて、学生の実力と自信を高めんとするものである。

 当ゼミでの主な研究内容は、多くの諸問題の中から、国際資本移動問題、経済統合問題、南北問題などを中心に研究する。
 国際資本移動問題については、その理論を研究するとともに、世界を1つの市場として利潤の追求をしている多国籍企業を主とする直接投資やユーロ・ダラー等の短期資本移動についても、その功罪などを研究し討論を行う。
 経済統合問題については、第2次大戦後の新たな潮流の1つとして、どうして経済統合が行われているのか。その効果と問題点について討論し、研究していくこととする。
 南北問題については、いわゆる先進工業国と発展途上国の現状を分析しながら、その経済格差を是正する方法・方策などについて、国際経済協力の現状と問題点を研究し、討論を重ねることとする。

 さらにその他の国際経済に関する諸問題も取り扱うが、学生は最も興味のある2問を選択して、自分の研究テーマとする。学生は自分の研究テーマについて研究を重ね、発表や討論を加え、さらに内容の充実を図り、又、他人の発表を聞き、質疑をくり返すことにより、自分のテーマ以外の問題の理解も深めるようにしたい。
 尚、参考文献や参考資料等についての指示は、研究の進行に応じて行うこととする。

投稿者 小倉收